Oxygen Dynamics Society

酸素ダイナミクス研究会

 
 

第16回酸素ダイナミクス研究会総会(平成24年9月29日)で、田村 守先生、小林弘祐先生の後を受け、本研究会会長に選出して頂きました。

本研究会は、もともと私と山口佳寿博先生(現 東京女子医大教授)が意気投合し、酸素と生体機能について学問的バックグランドを問わず、自由に議論を尽くせる場として、当時酸素研究をリードしていた田村先生(北大)を中心に、発起人のみなさん(北大 星 詳子、慶応大 山口佳寿博、北里大 小林弘祐、東海大 桑平一郎、京都府立医大 伊藤俊之、敬称略、所属は当時)と協力し、1996年に設立したものです。

これまで、毎年、秋に研究集会を開催し、今年で16回目となり、酸素に興味を持つ研究者の組織化がある程度達成できたのではないかと自賛しております。また、われわれがお手本とした国際学会であるISOTT(International Society on Oxygen Transport to Tissue)の日本誘致に成功し、2008年に札幌市でISOTTを開催しました。また、研究会会員の総力をあげて、現時点での酸素研究を総覧する“からだと酸素の事典”を2009年に朝倉書店から出版する事もできました。一方、昨年、日本の酸素研究およびバイオメディカルオプティクスを牽引してきた初代会長の田村 守先生(当時、中国の精華大学高級訪問教授)を失ったのは痛恨の極みでした。

研究会発足後16年の間に酸素研究のトレンドも大きく変化してまいりました。一例をあげれば、最近、低酸素誘導性遺伝子や癌との関わりから、これまで以上に多くの臨床の先生方が酸素に興味を持つようになりました。しかしながら、一方で、生体、特にヒトを対象とした、臓器・細胞・分子レベルの酸素測定は、臨床サイドから強い要望があるにも関わらず今後解決すべき課題を多く残しており、今後ますます酸素に関する基礎研究の重要性は増していくものと思います。

本研究会は、基礎医学の研究者と臨床家との橋渡しとなるだけでなく、医工学者、物理学者、工学者、生物学者、コンピュータ科学者など、多方面に渡る研究者間の交流を通して、これらの研究を発展させて行きたいと考えています。

昨今、社会的停滞が恒常化し、われわれが常日頃接する学生にもその影響が影を落としているように見うけられます。しかし、サイエンスの相転移は、異なる学問的バックグランドをもつ者どうしのダイナミックな相互作用・徹底的なディスカッションからのみ生まれるものと信じます。そのための場を提供するのが本研究会の存在意義です。

研究会での活発な議論のあとに、情報交換会でビールを飲みながらさらに議論を進める、そのような雰囲気を醸し出したいと願っています。

興味のあるみなさん、是非、秋の研究集会でお会いしましょう。








酸素ダイナミクス研究会 会長

高 橋 英 嗣

2012.10.3

ご 挨 拶

問い合わせ先(事務局)

佐賀大学大学院工学系研究科先端融合工学専攻医工学コース

高橋英嗣

電子メール:eiji@cc.saga-u.ac.jp